#2 風邪?熱が上がった
「熱がある、37.8度 そろそろ寝ようと思う」
夕方、旦那さんから携帯に電話があった。
「心配、大丈夫?」
「おそらく、疲れがでたのだと思う」
「ひどいようなら、そっちの家に向かうね」
そんなやりとりをして、早めに電話を切る。
こんな時、同居している夫婦なら
早く帰宅して、旦那さんの熱が下がるように
冷えピタや、氷枕を準備したり
薬を飲んだかチェックするのだろう。
それから、何か食べさせたいと思って
お粥を作ったりするかもしれない。
私たちは、別々に暮らしているので
何かしたいけど、できないジレンマも正直なところ。
あれ?
ちょっとまって、「してあげたい」は私の欲求。
あれこれと旦那さんの世話を焼くのは私がしたいこと。
当の本人は、今すぐにでも寝たい。と思っている。
そこに、やれ、薬飲んだのか?とか
ごはん食べてないなら、これ食べなさいとか
寝てる最中に冷えピタを張り替えられて目が覚める
そんなことやられたら煩わしいかもしれない。
再婚するまで、二人ともひとり暮らしをしていたのだから
熱が出た時、自分の対処法は心得ている。
よっぽど、重症で起き上がれないほどの病気でない限り
誰かに何かをしてもらうより自分で自由にしたほうが楽なのだ。
そんなことを思いながらお互いに別々の家で朝を迎える。
翌朝には旦那さんの熱はしっかり下がっていて
いつも通り仕事にでかけた。
「やってあげなければ」と、思いながらする行為は自分を苦しめることがある。
「やってもらったから」と、遠慮するとことが我慢に繋がることもある。
私たち夫婦は
本当にしてほしいことは遠慮なく「相手に言う」
これが、私たち夫婦なりのやり方で余計なストレスなく
相手に対して本当の思いやりを持って生活していることは確か。